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SPECIAL 金春屋ゴメス 西條奈加/著 丹地陽子/イラスト

  • 金春屋ゴメス
  • 物語

    金春屋ゴメス

    金春屋ゴメス

    なぜおれだけが生き延びたのだろう――。

    月に人が住む近未来の日本に「江戸国」が誕生し、独立国家を宣言した。「江戸国」には洋服も、日本円も、携帯も、ポテトチップスもカップラーメンも持ち込めない。それでも応募者が殺到し、入国倍率はなんと300! その関門を一発でクリアしてしまった大学二年生の辰次郎。入国後は身請け先で世話になるのだが、奉公先は極悪非道、冷酷無比で鳴らす「金春屋ゴメス」こと長崎奉行馬込播磨守だった。ゴメスに致死率100%の流行病「鬼赤病」の正体を突き止めることを命じられた辰次郎は――。「日本ファンタジーノベル大賞」大賞受賞作。

    金春屋ゴメス 芥子の花

    金春屋ゴメス 芥子の花

    弱者を食い物にする、お前を絶対に許さない。

    人が月に住む近未来の日本に、独立を宣言し、鎖国状態の「江戸国」が出現した。上質の阿片が海外に出回り、その産地として日本をはじめ諸外国から槍玉に挙げられた江戸国。老中から探索を命じられた「金春屋ゴメス」こと長崎奉行馬込播磨守は、阿片を祭祀に使用する異人たちが住む麻衣椰(マイヤ)村に目をつけ、辰次郎や松吉に真相の究明を命じるが――。『金春屋ゴメス 異人村阿片奇譚』改題。

  • 登場人物

    • 佐藤辰次郎

      倍率300倍を一発でくぐりぬけて江戸国に入国した大学二年生。幼少期、江戸国で生まれ育った。

    • 松吉

      辰次郎と同時入国した時代劇マニア。四カ国語を操る。

    • 奈美

      世界中を旅して回る旅行マニア。

    • 長崎奉行馬込播磨守

      通称金春屋ゴメス。身分は旗本。

  • 著者コメント

    西條奈加著者コメント
  • 著者紹介

    西條奈加サイジョウ・ナカ

    1964(昭和39)年、北海道生れ。都内英語専門学校卒業。2005(平成17)年、『金春屋ゴメス』で「日本ファンタジーノベル大賞」大賞を受賞。2012年『涅槃の雪』で中山義秀文学賞、2015年『まるまるの毬』で吉川英治文学新人賞、2021年『心淋し川』で直木賞を受賞。著書に『金春屋ゴメス 異人村阿片奇譚』『善人長屋』『千両かざり 女細工師お凜』『閻魔の世直し 善人長屋』『大川契り 善人長屋』『上野池之端 鱗や繁盛記』『せき越えぬ』などがある。