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SPECIAL エナメル―その謎は彼女の暇つぶし― 彩藤アザミ/著 兼宗/イラスト

  • エナメル―その謎は彼女の暇つぶし―
  • 物語

    エナメル―その謎は彼女の暇つぶし―

    エナメル―その謎は彼女の暇つぶし―

    これは、恋愛小説なんかじゃない。

    事故で寝たきりとなった、美少女で高飛車で大金持ちで天才探偵の甘宮メル(属性盛りすぎ!)と、メルに献身的に付き従う、寡黙で結構かっこよくて彼女の前ではちょっとだけ気障(きざ)な彼氏兼助手の江名(エナ)。都市伝説や日常の謎を気まぐれに解決していく二人。一見すれば誰もが認める純愛カップルに思えるが、実は彼らには、絶望的な秘密があった――。異色の青春全否定暗黒恋愛ミステリ。

  • 登場人物

    • 甘宮メル(あまみや・める)

      事故で寝たきりとなった、高飛車で大金持ちの天才探偵で美少女。恋人のエナを下僕のように扱う。

    • 江名行(えな・ゆく)

      寡黙でそこそこかっこよくて彼女の前ではちょっとだけ気障(きざ)な彼氏兼助手。メルに異様なほど献身的に付き従う。

  • 著者コメント

    彩藤アザミ著者コメント
  • 書店員コメント

    • 喜久屋書店 橿原店 井上 七海様

      序盤からどこか歪で、日常ミステリなのに"そうじゃない感"があるな......とは思っていたが、まさか○○○○問題につながるとは......! 出てくる人全員が全員ちょっとずつなにかが壊れていて、そこがすこし悲しい物語だった。ミステリとしてもこまかいひっくり返しが多く楽しめた。

    • くまざわ書店 錦糸町店 阿久津 武信様

      メルとエナの二人の関係は、読み進めるごとに、特別なものではなく、メルが下半身不随でなくとも、きっと、変わらない何かが根底にあるように思った。

    • 三省堂書店 海老名店 竹村 真志様

      第一話の真相にいきなり打ちのめされて、また只事ではないミステリが出てきてしまったぞ......! と震えたのですが、物語の根底にはきちんと"愛情"が介在しているコトが伝わってくる、意外にも(公式には「青春全否定」暗黒恋愛ミステリだそうなので......)やさしい、コレはコレでちゃんと青春しているミステリでした。メルの本音が実は切ない所がツボです。2人の兄など、まだ語り切れていない部分もあるように思います。シリーズ化希望!

    • 岩瀬書店 富久山店 大内 佳美様

      とにかく複雑な関係性だった。お互いをつないでおきたくてからみあってしまっている感じ。後悔も絶望も希望も全てひっくるめて一緒にいよう、と心の中で叫んでいる二人を感じました。

    • 紀伊國屋書店 グランフロント大阪店 豊永 大様

      エナとメル、二人の歪な共依存関係がまさにエナメルのように物語と読者を結びつけること間違いなし! 異色で新鮮さもある事件と過去のその原因、狂おしいほどの彼女の暇つぶしに今後も目が離せないです! ぜひシリーズ化してほしいです。

    • 旭屋書店 新越谷店 工藤 雅子様

      小気味いいテンポの謎解きで、一気読みだった。ミステリと、胸の奥を突いてくるような、切ない恋心が見え隠れして来る新しい感覚を知った。この異色、アンバランスの組み合わせが不思議と心地よかった。

    • MORIOKA TSUTAYA 佐々木 嘉子様

      これは! ただのミステリーじゃナイ。ただの青春小説じゃナイ。ただの恋愛小説じゃナイ。彩藤アザミ ただ者じゃナイ!

    • 幕張 蔦屋書店

      探偵もののようでいて、単なる探偵ものではない。謎に加えて、特殊な家庭環境、二人の訳ありの過去、様々な要素が絡まりあって最後まで目が離せませんでした。繊細で、退廃的で、ちょっと暴力的(精神的に)だけどすごくもろもろしている。そんな作品でした。

  • 著者紹介

    彩藤アザミサイドウ・アザミ

    1989(平成元)年岩手県盛岡市生れ。岩手大学教育学部芸術文化課程卒業。2014年『サナキの森』で新潮ミステリー大賞を受賞しデビュー。耽美な世界観を描く精緻な筆致と軽妙なキャラクター同士のやりとりが魅力。他著書に『樹液少女』「昭和少女探偵團」シリーズ『不村家奇譚―ある憑きもの一族の年代記―』がある。