LITERARY WORK DETAIL 作品詳細
エンブヤカタノサツジン
炎舞館の殺人
月原渉/著
六七質/イラスト
その館では灼熱密室で謎が燃える——。
欠落を抱える者たちが陶芸で身を立てる山奥の函型の館。師匠が行方不明となり、弟子たちの間で後継者をめぐる確執が生じる。諍いが決定的になったとき、窯のなかでばらばら死体が発見された。奇怪なことに、なぜか胴体だけが持ち去られていた。炎の完全犯罪は何を必要とし、何を消したのか。過去の事件と残酷な宿命が絡み、美しく哀しい「罪と罰」が残される。本格ミステリーの傑作。- ISBN
- 978-4-10-180221-3
- 発売日
- 2021年8月 1日
プロフィール
ツキハラ・ワタル
1978(昭和53)年神奈川県生れ。2010(平成22)年、『太陽が死んだ夜』で鮎川哲也賞を受賞し、デビュー。他に『世界が終わる灯』『月光蝶―NCIS特別捜査官―』『使用人探偵シズカ―横濱異人館殺人事件―』『首無館の殺人』『犬神館の殺人』『鏡館の殺人』『炎舞館の殺人』『火祭りの巫女』『オスプレイ殺人事件』がある。個性的な作品を発表し続ける本格ミステリの新鋭。日本推理作家協会会員。